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7日、「PRIDE男祭り」と「K-1 Dynamite!!」のカード発表が立て続けに行われた。
PRIDEはカズvsショーグン、五味vs石田の2カード。
Dynamite!!は魔裟斗vsチェ・ヨンス(元WBA世界スーパーフェザー級王者)の1カード。
一時期もてはやされた“勝負論”でいえば、その濃さはPRIDEに軍配が上がる。
しかし行われた会見の“プロ度”という部分を考えると、その風向きは微妙に変わってくるのだ。
赤丸急上昇中の石田クンは、「いつまで経っても(会見)慣れないんですよ」と緊張気味。
おなじみのカズは「(ショーグンは)超えなければいけない壁」と優等生。
唯一、五味だけが大金星に燃える石田を「焦り」と両断し、「ケンカはね、買う方が強いんですよ」と気の利いたコメントをしていたぐらいだ。
「スポーツ」ならば、これでいい。
カードは普通に素晴らしいのだ。
しかし「大みそか格闘技」となると、いつも通りではやはり物足りない。
いかに12月上旬から31日に向けてムードを盛り上げていくかというエンターテインメント性が、大きくイベントの成否を握ってくるのだ。
この点、魔裟斗はやはり格が違っていた。
会見場を睨みつけるように見渡すと、「Dynamite!!に思い入れは特にない」と終始不機嫌ムード。
仮にもボクシング世界王者を7度防衛した相手を「(K-1でいえば)4回戦ボーイ」とこき下ろし、「オレのことを蹴りで倒したらいくらでも(賞金)くれてやりますよ」と全盛期のころのようなビッグマウスを炸裂させていた。
相手が同じ場所にいながら、この発言。
このあたり「ウマい」というか、「らしい」というか…。魔裟斗のプロぶりが伝わってくる。
そして一方のヨンスも負けてはいない。
「(魔裟斗は)なかなかの男前。私はハンサムな人を見ると気分が悪くなるので、その悪い気分を試合に持ち込みたい」と、いい感じのコメントを残して会見を盛り上げた。
正直このカード、結果はあまりに見えすぎている。
これまで何人も実力のあるボクサーがK-1挑戦をしているけれど、MAXでは特に成功を収めた選手はいない。ホントに毎回毎回、面白いぐらいにデジャブな試合展開になってしまうのだ。
最初はボクサーが勢いでプッシュするけれど、次第にキックで距離を取られ、じわじわローを集められて最後は嫌倒れ…。
今回もおそらく、同じような試合になるだろう。
現状の彼の話を聞く限り、ヨンスが“ボクサーの超えられない壁”を壊すような練習をしているとは思えなかったし。
とはいえ、今日の会見はハッキリ言って「大当たり」。
結末の見えているカードですら「見たいカード」に化けてしまうから不思議なものである。
これが例えば、魔裟斗が「ボクシングの世界王者と戦えて光栄」、ヨンスが「胸を借りるつもりでぶつかります」なんてスポーツライクなコメントに終始していたら、絶対的に試合前の熱は生まれないだろう。
そういう意味で、会場のピリピリムードを醸し出した両者は圧倒的に「プロ」であった。
ことほどさように、会見というものは重要なのである。
その点で、“会見上手”がそろうK-1は、やはり地上波向きというべきか…。
ちなみに明日もまた、何らかの発表がされるだろうDynamite!!。
このあたりの波の作り方というのは本当に上手い。
追記:男祭りが残り5試合ぐらいということで、勝手にカード予想をしてみました。
三崎vsダンヘン
郷野vs瀧本
吉田vs藤田
ミルコvsシウバ
ミノワvsジョシュ
う~ん、現実的…。